生活リズム(睡眠・食事)の乱れは、睡眠と覚醒のリズムを整えることで修正することができます。夜の就寝時刻は多少の違いがあっても構いませんが、朝は一定の時刻に起床することがポイントです。
朝起きてから太陽の光を浴びると、目から脳へと信号が伝わって、「今は、朝ですよ!」と認識します。そして生体リズム(体内時計)を正しくリセットし、体温が上がって体が活動しやすい状態になるのです。その状態から14~16時間後ぐらいには、生体リズム(体内時計)が睡眠の準備をはじめ、体温が下がっていきます。すると徐々に眠くなり、1~2時間後には睡眠に入ります。
午前中や昼間に太陽の光を十分に浴びていると、精神的にまいっている人に不足しがちなセロトニン(脳をすっきりと覚醒した状態へと導き、精神を安定させる)やメラトニン(心身をリラックスさせて、夜間に睡眠を促す)といった脳内にある神経伝達物質が分泌されやすくなります。つまり、睡眠と覚醒のリズムを整えるためには、太陽の光が必要なのです。
心身の不調には、睡眠だけでなく、偏った食事も考えられますので、一日三食のバランス良い食事を心がけましょう。特に、朝起きて太陽の光を浴びた後は、体が活動しやすい状態になりますので、そのときに朝食を取ると血糖値が上がって1日の活動エネルギーになります。
体が活動しやすい状態なのに、朝食を取らずにエネルギー不足のままでいると、仕事や勉強にも集中できません。その結果、疲れやすく、イライラするなど、ストレスのもとにもなります。
太陽の光を浴びて、朝ごはんをしっかり食べる早起き生活は、心にも余裕を与えます。
また、朝の時間に軽い運動を取り入れたり、趣味や勉強に充てるなど、1日を気持ちよくスタートしてみてはいかがでしょうか。