理由としては、次の2つが考えられます。
まず1つは、女性は男性より筋力が弱いことが挙げられます。腹筋や横隔膜など、排便時に必要な筋力が弱いために、便をしっかり押し出すことができず、便秘になってしまいます。
高齢者に便秘が多いのも同じ理由で、加齢とともに筋力が低下するためだと考えられます。
2つめの理由は、女性ホルモンの影響です。排卵後に多く分泌されるプロゲステロンという女性ホルモン(黄体ホルモン)は、子宮の筋肉を収縮させる蠕動運動を抑える作用を持っています。
そのため、便をスムーズに運ぶことができず、便秘が起こってきます。また、プロゲステロンには体内に水分を溜め込む作用もあるため、便が硬くなり、ますます便通が悪くなってしまいます。
ほかにも、食事量が少ない、運動不足なども女性と高齢者の共通する便秘の原因のひとつです。
便秘が続くような場合は、病気が隠れていることもあるので、一度は消化器科などを受診して、確かめてみることも大切です。