No.99 きれいな座り方

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座る姿勢は最も日常的な姿勢であり、体にとって楽に思えますが、実は悪い姿勢になりやすく腰に与える負担が大きいともいえます。

その理由としては、座っているときの方がバランスがとりやすく、不自然な姿勢を取ることができるためです。たとえば、猫背になっていたり、前かがみになっていたり、膝が開いていたり、テーブルや机に頬杖をついて座っていたり、足を組んで座るなどしがちです。

その結果、背中や腰に負担がかかりやすくなってしまいます。正しい姿勢で座る習慣を付けることが、美しくゆがみのない体をつくる第一歩です。

座るときの姿勢は、基本的には立っているときと同じで、左右対称で背骨は緩やかなS字の生理的湾曲を維持します。座っているときは、骨盤が体の土台となります。椅子に接している部分は坐骨の最も下側の部分であることが好ましい状態です。

<正しい座り方>

①肩の力を抜き、上半身をリラックスさせて、背骨を伸ばす

②あごを引いて、軽く胸を張る

③骨盤を立てて、上半身の重みを骨盤全体で支えるように意識する

④手をお尻と椅子の間に挟んだときに触れる、とがった部分が坐骨。両手に坐骨からの重みととがった先端をしっかり感じることができたらよいポジション

⑤膝は閉じて直角に曲げる

⑥足の裏をしっかり床につける

<正しい姿勢で座るための椅子>

正しい姿勢で座るためには、椅子の高さや角度、硬さなどの選び方も大切です。合わない椅子を使っていると、必然的に姿勢が悪くなってしまいます。また、机と椅子の高さが合わないと姿勢が崩れる原因になります。

●椅子の高さは、深く腰掛け、膝を直角に曲げたときに足裏全体が床に着く高さが最適

●椅子が高すぎる場合は、足台を置いて調節

●椅子の背もたれは、背中の中ほどより少し上にあり、座ったときに背中にフィットして体重を十分に支えてくれるものが体に負担がかかりにくい

●机の高さは、手を置いたときに、肘が90度になることが望ましい

●深く沈みこむソファは背中が丸くなってしまうため避ける

床に座る場合に正座は最も自然な姿勢とされますが、下腿に体重がかかるため、血液循環の停滞が避けられないことと、膝関節への負担が大きいことから長時間の正座は注意しましょう。

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