No.6 風邪薬で胃の調子が悪くなる?

薬に含まれている成分によっても胃はダメージを受けます。アスピリンやイブプロフェンなど

「非ステロイド性消炎鎮痛剤」と呼ばれる解熱鎮痛薬は、体内の特定の酵素の働きを止めて、

痛みのもととなる物質「プロスタグランジン」を作らせないようにする薬です。しかし

プロスタグランジンには胃粘膜の血流を良くしたり、細胞を修復したりする胃の防御因子と

しての働きがあります。そのため、プロスタグランジンが作られないと胃粘液の合成力が低下

したり、胃粘膜が弱くなることから、胃酸の攻撃に耐えられなくなってしまうのです。

このようにして、風邪薬や解熱鎮痛薬を服用すると、胃の調子が悪くなってしまうことが

あります。

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