内服薬の飲み方
内服薬は原則としてコップ1杯程度の水または白湯で服用します。その理由は主に2つ。
第一の理由は、水なしで飲んだり、水の量が少なすぎると、薬が喉や食道に引っかかることがあるからです。例えば、カプセル剤はゼラチンの容器に入っているため、湿り気のある喉や食道の粘膜にくっつきやすくなります。薬が食道で溶け出すと、粘膜を傷つけ、時には潰瘍や出血を起こすこともあり危険です。
特に抗生物質や解熱鎮痛剤などでは、潰瘍を起こしやすいので、水を多めに飲むことが必要です。
第二の理由は、薬は水に溶けることによって、腸の粘膜から吸収されやすくなり、効果を発揮することができるからです。薬はもともとコップ一杯程度の水や白湯で飲むことで、最も効果が現れるように作られています。水の量が少ないと十分に溶けないために効果が下がってしまいます。
コップ一杯程度の水と少量の水で飲んだ場合を比較すると、多めの水の方が薬が十分に溶け、血液中の濃度が高くなり、それだけ効き目もよくなります。また、温かいものの方が、胃を温めて消化管の血液の流れをよくして、薬の力を効率よく発揮することができるので、冷たい水より常温の水や白湯がおすすめです。