日常生活で一番多い動作が「歩くこと」です。
正しい姿勢で歩くには、腹筋や背筋、大殿筋、大腿四頭筋などの体中の筋肉をバランスよく使うことが必要です。正しい姿勢で歩くだけで、自然と筋肉を鍛えていることにもなってきます。
その結果、お腹周りや下半身が引き締まり、さらに基礎代謝が上がることにより脂肪も燃焼しやすくなります。
<きれいな歩き方>
①頭が上から糸で吊られているような感覚で、背筋を伸ばして頭から足の先までを1本の軸になるようにする
②頭はまっすぐに安定させて、あまり力は入れない。視線は10~15cmくらい前を見るようにする。
③前傾姿勢にならないように気をつける
④肩の力を抜いてリラックスし、腕はリズミカルに後ろに意識して振る
⑤腰はぶれないように、流れるように一定の高さに安定させる。疲れてくると腰が落ちてくるので、なるべく維持するように気をつける
⑥お腹とお尻は引き締めるようにする
⑦膝はなるべく伸ばし、腰から前に出すようなイメージで歩く
⑧足はかかとから着地し、つま先で蹴りだすようにする
⑨歩幅はやや広めを心がける
しっかり大股で歩くことで、太ももやふくらはぎの引き締まった美脚を目指すことができます。ハイヒールは体が前のめりの姿勢になりやすいので要注意。
また、歩くときに地面を蹴る足は、唯一地面と接し、常に体を支えている土台となる部位なので、ここに問題があると全身に影響が現れます。膝がねじれたり、骨盤の位置がずれたり、背骨がゆがんだりと連鎖的になることも考えられます。
自分に合わない靴を履き続けることで、外反母趾や魚の目、偏平足などになる危険もあるので注意が必要です。