1.揚げ物が大好きで、ついつい食べ過ぎる
2.ニキビや吹き出物ができやすい
3.コンビニやスーパーの惣菜、加工食品をよく食べる
4.便秘がちだ
5.手足がむくみやすい
6.冷えやすい
7.肌や目、唇の乾燥が気になる
<結果>
チェックの数が3個以上の人は、解毒力が落ちているかもしれません。
①解毒力とは?
解毒力とは、体の中の老廃物や毒素を排泄し、浄化させる力のことです。
代謝の過程では、どうしてもアンモニアや乳酸、二酸化炭素などの老廃物ができてしまいます。また、食事の際に、食物に紛れ込んだ水銀や鉛、アルミニウムなどの重金属類を取り込んでしまいます。
こうした老廃物や毒素などは、呼吸で吐き出したり、汗や尿、便を通じて体外に排泄したりして、すっきり処理することで、一連の代謝が完結します。しかし、解毒力が低下し、体内に老廃物や毒素がたまっていると、せっかくバランスのよい食事を取っても、栄養素の吸収が阻害され、細胞まできちんと届きません。そして、むくみや肥満、肌トラブル、老化などの原因にもなるのです。
つまり、バランスのよい食事を取る「足し算」も大切ですが、体の中の老廃物や毒素をしっかりと排泄させる「引き算」も代謝を上げるためには必要なのです。
②指輪をはずそうとしても抜けない、朝起きると、まぶたが腫れている、夕方になるとブーツのファスナーが上がらない、これらは体にたまった老廃物などを外に出してほしいという体のサインでもあります。
むくみは、医学的には浮腫と呼ばれ、細胞と細胞の間に水分がたまってしまった状態をいいます。健康な状態であれば、この水分は体中の血管やリンパ管を通って全身をめぐっているため、どこかにたまることはありません。
ところが、冷えや栄養素の偏り、運動不足、ストレスなどの影響でめぐりが悪くなっていると、水分がたまり、むくみとなってしまうのです。むくみは、放置すると代謝が悪くなって太りやすい体になってしまいます。また、むくむということは、体の解毒力が低下し、老廃物を排泄しにくい体になっているということでもあるのです。
<リンパ系とは?>
リンパとはラテン語からきた言葉で「澄んだ水」という意味です。私たちの体には、血管が全身に張りめぐらされているのと同じように、リンパ管が全身に張りめぐらされており、この中をリンパ液が流れています。これをリンパ系といいます。
リンパ液は、体の組織と組織の間にある液体が集められたものです。リンパ管のうち、最も細くて組織の内部に入り込んでいるものを毛細リンパ管といいます。毛細リンパ管は、網の目のように全身の組織に張りめぐらされています。毛細リンパ管は集合して、より太いリンパ管になって、組織から出ていきます。
このリンパ管はさらに合流し、最後は一本の太い管になって、首の下にある鎖骨下静脈(ちょうど鎖骨の奥辺り)につながっています。リンパ液は、ここから静脈に流れ込みます。リンパ管が合流して太くなる部分は節のようになっているので、リンパ節(リンパ腺)といいます。
リンパ節は、全身に約800個ありますが、最も多くなるのは首とその周辺で、ここには約300個が集中しています。次に多いのは足の付け根(鼠蹊部)とその周辺です。
<むくみのメカニズム>
むくみの原因となっている水分とは、組織間液のことをいいます。組織間液は、血管内にあるときは血漿、リンパ管内にあるときはリンパ液と呼ばれており、浸透圧の作用で血管から細胞、細胞からリンパ管へと行き来しています。
新陳代謝が行われるとき、血液(動脈血)中の栄養素は細胞へと運ばれ、細胞からは老廃物が回収されます。このときに活躍するのが組織間液です。栄養素や老廃物はそれ自体だけでは動くことができません。そのため、組織間液に乗って細胞に取り込まれます。
すると、細胞内にある細胞内液が老廃物を乗せて細胞の外ににじみ出し、組織間液となり、静脈とリンパ管に回収されていくのです。なお、組織間液の80~90%は、静脈に再吸収されます。しかし、静脈の入口はとても狭いため、入れない老廃物や余った組織間液が出てきてしまいます。そういった静脈では回収しきれない老廃物や組織間液を回収するのがリンパ管の役割です。
また、体内に侵入してきた細菌は、リンパ管を流れる間に、リンパ節で捕えられます。したがって、ここに細菌が感染して、炎症を起こし、リンパ節が腫れることが多くなるのです。そして、リンパ節は全身に感染が広がらないように、細菌を食い止めてくれます。
また、腸管から吸収された栄養素は、門脈という静脈を経由して肝臓に入るものもありますが、脂質などは大部分が腸管の近くのリンパ系に入り、それから門脈に入ります。
いったんリンパ系に入ることで、腸内に吸収された栄養素に混ざっている毒素などが取り除かれるのです。
このように、リンパ系は免疫機能も持っています。しかし、リンパ管はめぐりが滞りやすい場所です。血管に沿って張りめぐらされているものの、血管のように収縮・拡張する運動機能はないため、リンパ液をめぐらせるときは、血管運動や筋肉運動に頼っています。
例えば、冷えなどで血管運動が弱かったり、運動不足で筋肉が働いてなかったりすると、たちまちリンパ液の流れは滞ってしまいます。また、リンパ管を流れてきた老廃物は、リンパ節でチェックされ、処理されますが、リンパ液の流れが悪かったり、老廃物が多すぎたりすると、リンパ節が詰まってしまいます。
さらにデスクワークで座りっぱなしだったり、立ちっぱなしの仕事が続いたりすると、重力で血漿もリンパ液も下がったままになります。
すると、流れが滞った血管やリンパ管から、血漿やリンパ液がにじみ出して、組織間液となり、むくんでしまうのです。
ほかにも、リンパ管や血管は自律神経が制御しているため、ストレスがかかって緊張すると、流れが滞り、むくみの原因になります。
このように、細胞から老廃物を回収してくれるリンパの流れが滞っていると、代謝が完結せず、さまざまな不調を招く原因になってしまいます。